スタッフ紹介

「Sunrise Japan Hospital Phnom Penh」の理念のもと、より良いサービスを生み出すために活躍するメンバーをご紹介。 スタッフのメッセージを通して、企業風土や文化、仕事への取り組み方をご覧ください。

上野友也

リハビリテーション科 コンサルタント 兼 調達部 マネージャー上野友也

経歴

大学卒業の際、海外で働きたいとの思いがあり、そのためにもリハビリテーションの基礎をしっかり学びたいと思っていました。
日本の医療法人で経験した4年間の急性期、回復期、慢性期(老人保健施設)のリハビリテーション実務を、今はカンボジアのサンライズジャパン病院で活かしています。

その後、青年海外協力隊に応募し、アフリカのマラウイ共和国で2年間理学療法士として活動しました。
活動終了時、次のステップとしてボランティアには依らない海外プロジェクトに参加したいと考えるようなっていたのですが、縁あって北原国際病院の北原理事長の本を手に取る機会があり、直ぐに入職を決めました。
入職後、通常のリハビリ業務に加えて外国人学生・患者の対応、カンボジア人研修生受け入れのサポートを行い、サンライズジャパン病院立ち上げのプロジェクトに参加させていただくようになりました。
その後、カンボジア現地に出向となり、2016年10月にサンライズジャパン病院の開院を迎えました。

なぜサンライズなのか

そもそも海外で働きたくて青年海外協力隊に参加しましたが、協力隊活動の2年間を通じて考えるようになったことは、ボランティアではその国(主に途上国)の仕組みや根本的な問題を解決して国を良くすることは難しいということです。
その後、北原理事長の「日本の医療を輸出産業に育てる」という理念が書かれた本を読み、どのように日本の医療が変わっていくべきか、海外に出るというのはどういうことか、といった自分が考えていた問いに対しての答えがあるようでした。
その一つの答えを具現化したものがサンライズジャパン病院だったのです。

サンライズについて思うこと

「サンライズ=日本式医療を提供する病院」だと思われている方が多いと思いますが、私は少し違うと思っています。
確かに医療器具やベッド、検査機械など、日本製の物を多く取り入れていますし、建物の作りも他のカンボジアの建物とは異なります。
ですが、働いている多くのスタッフはカンボジア人で、カンボジア式の文化や考え方を持っています。
現地では日本人の我々はいわば外国人で、逆に彼らから学ぶことが非常に多いです。
ですので、サンライズで行われている医療とは、「日本水準の医療サービスを提供できるカンボジア人と日本人がカンボジア国内で必要とされるサービスを考え、実現できる新しい医療のかたちをもった病院」だと言えると思います。
そのため、サンライズには日本やカンボジアの一般的な病院とは異なる業務フローやルールなどが多くあります。
その多くは、如何にスタッフが働きやすい環境とするか、サービスの量や質をどのように上げていくか、に基づいて考えられていると思います。
サンライズでは、スタッフの意見が多くマネジメントに取り入れられているように感じています。
カンボジア人スタッフが自ら考え行動しているため、その分マネジメントに近い感覚で問題提起や業務改善に取り組めるようになった結果ではないかと考えています。

担当業務とやりがい

私の担当業務は大きく2つに分かれています。
リハビリテーション部門の臨床・管理業務と、調達部門のマネジメントです。
リハビリ部門ではコンサルタントとして、日々の臨床業務に加えて現地スタッフの教育と部門全体の品質管理を行っています。
サンライズ開院以降、カンボジア人スタッフに任せられる業務も多くなりました。
また部門におけるサービスの幅も少しずつ広くなっています。
患者さんに提供するリハビリサービスの質と量を如何に改善していくか、また患者さんにとって有益な新しいサービスを開発することが現在の課題です。
今まではこういったマネジメント業務は日本人のみで行っていましたが、現在ではカンボジア人マネージャーや他のスタッフと共に話し合い、計画し実行できるようになっています。
カンボジア人が部門の問題を自分たちで解決できるようになっていると、自分も負けていられないと非常に良い刺激になります。
調達部門では、カンボジア国内外からの医療消耗品調達を総括しており、カンボジア人スタッフと共に院内の在庫管理や品質管理を行っています。
サンライズで使用している医療消耗品の多くは日本製品で、定期的に船便や航空便を使って調達を手配しています。
医療の現場では、例えば針やシリンジといったものから手術で使用する人工骨やカテーテルまで、医療材料が無ければ仕事が回りません。
人体を病院と見立てると、医療材料は血液に相当します。
血液が無ければどれだけ優秀な臓器(スタッフ)や骨格(施設)があっても、体は動きません。
院内の血液とも呼べる医療材料の管理には大きな責任とやりがいがあります。
とはいえ、そもそも私は調達も貿易も在庫管理も何も知らない素人でしたので、最初の頃はかなり苦労しました。
問題が起きてはその解決に当たり対策を練る、問題発生を予測できるようにシステムやルーチンを考える、ということを毎日カンボジアスタッフと繰り返しました。
また、他の日本人スタッフの方々にも多く助けられました。
サンライズはいわゆるベンチャー企業のようなもので、少ないスタッフ数でもそれぞれが強みを持って働いています。
その方々と接し、日々勉強させてもらいながら新しい分野を学べていることが、自分にとって非常に幸運なことだと感じています。
自分が元々持っていた医療という強みに加え、調達・品質管理・貿易の知識や経験が得られていることで、新しい何かを創造できないかと考えられるようになりました。

上野友也

カンボジアの魅力・休日の過ごし方

カンボジアは何と言っても人の性格が優しく笑顔が多いです。
最近はサンライズのスタッフと休日に出かけることもあります。
カンボジア人は家族や友人とゆったりとした時間を過ごすことが好きなようです。
私もそれに習い、自分なりにゆったりと時間を過ごせるようカフェやレストラン、色んなお店を回ったりしています。
季節が雨季と乾季とではっきり分かれているので、お出かけしやすいのも特徴です。
今後はプノンペン市内だけでなく、地方都市にも行ってみたいです。
新しい場所に連れて行ってもらうよう、サンライズのスタッフにお願いしようと思っています。

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